院長日記

エルサレムの思い出

2023年12月12日

2008年9月にエルサレムに行きました。いまイスラエル、パレスチナで戦乱が起きていますが、その頃も、戦火がやや収まったという状況だったと思います。私はある仏教教団に属していますが、その教団が「エルサレムの平和の森公園」でお護摩を焚くというのです。私は「飛行機も怖い、戦争も怖い」という状況でしたが、一応「死ぬ気で」行ってまいりました。9月9日リハーサル、9月10日本番の日程でしたが、当初予想していた猛暑にもあわず、爽やかな涼風の元でお護摩に立ち会うことができました。
平和の森公園はエルサレム旧市街を見渡せる高台にあります。旧市街は世界三大宗教の聖地がひしめいている場所だそうで、キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒で溢れています。「訳のわからないアジア人観光客はどいてください!」という感じで、田舎のお祭りでの各町内の神輿の練り合わせのような雰囲気でした。
その9月9日、平和の森公園でのリハーサル中のことですが、空から青い光が降りてきました。昼下がりの爽やかな日に、空から青い光が降りてきて、私たちはまるで海の底にいるように、すっぽりと青い光に包まれました。そしてこの祭典の御本尊である仏陀の御遺骨(ごゆいこつ)を収めた銀の宝塔を見ると、その先端にあるクリスタルが青い光を放ち、青い星のように輝いていました。この状態が2時間ほど続きましが、実はもっと短い時間だったかもしれません。
あの光は何だったのか。宇宙の神がこの仏教行事を許したのか。地球の神が許したのか。はたまたイエスキリストが私たちを許容したのか。
日本に帰ってから「あれは夢だったのか幻だったのか」と思い出していましたが、後日ある会員が写したという、エルサレムの星の写真が出回って、いま私の机の上に宝物として安置されています。
その日以来、イスラエルの人々、パレスチナの人々が平和に仲良く暮らせますようにと祈りを捧げています。
「世界平和」「地球を救う」がただのスローガンではなく、人類の切実な課題になってきた今日この頃です。