院長日記

風邪ひきの予防に

2023年11月29日

風邪の予防といえば、私の場合はまず第一にレスベラトロールです。20年くらい前ですが、世間で「赤ワインが体に良いよ」といわれ始め、「フレンチパラドックス」などという言葉も流行しました。フランス人が美食家でワインもたくさん飲むのにあんなに健康なのは赤ワインの効能だというのです。
私は、その頃毎日大勢の患者さんからいただく風邪ウイルスに苦しんでいました。もともと風邪をひきやすい体質で「いつも風邪気味状態」でした。
そこで試してみたのが「赤ワイン」。安くて美味しいカリフォルニアワインを買ってきて、2回3回と沸かして、ノンアルコールの濃縮ワイン作って飲んでいました。今にして思えば、それはなんとも言えない美味しい液体でしたね。匂いといい味といい「これこそワイン」でした。で、体感として、これはとても風邪の予防に役立ちました。その後、その主要成分はレスベラトロールだということになって、今はレスベラトロールのカプセルを飲んでます。でも実はあの濃縮されたネクターに、何十種類のポリフェノールを始め、さまざまな良い成分が入っていたかも知れませんね。昨今ではレスベラトロールの効能効果が世間でしきりに喧伝されるようになりましたが、はっきりしたエビデンスがあるわけでもなく、そのスーパー効能についてはなんとも言えませんが、「風邪の予防にはなる。元気で健康にはなる。」というのが私の実感です。
次に第二の成分ですが、それは「熊笹エキス」です。その前に松葉エキスや柿渋エキスを試していたことも有りますが、今は「熊笹エキス」です。これは本当に風邪ひきの予防と治療に役立ちます。
私の場合、毎日レスベラトロールを飲んで、風邪を引いたなと思ったら熊笹を飲用。咳や喀痰が出てきたら抗生物質を服用です。
ぶどう、松葉、柿、笹など、植物由来の色素成分が植物自体の身を守り、ひいては動物や人間にも効能があるようですが、まだ自然の恵みは万分の一も解明されていないようです。一つ一つ解明していく西洋医学。なんだか効くらしいよ、の東洋医学。クエスチョンだらけの民間医学。
私の場合は、西洋医学の真髄である冠動脈カテーテル治療に助けられ、エビデンスも治験もない熊笹エキスを飲み、無責任な民間医学出版に驚きつつ暮らしております。