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アスペルガー障害

みなさま、上記の病名を聞かれたことがありますか?
広汎性発達障害に属する障害で、主にソーシャルスキル、すなわち人との付き合い方で困ってしまうという症状があります。
広汎性発達障害には自閉症と呼ばれるものもありますが、これは言葉の障害が目立つために、診断も早くつき、早期から社会的支援を受けることも可能なのですが、 アスペルガー障害は診断がなかなか付かなかったり、まわりも気づかなかったり、 あるいは、ご両親などにも認めてもらえなかったりなどで、社会的に苦労する場合が多いのです。

アスペルガー障害の原因は脳機能の偏りにあるとされていますが、その症状の特徴としては、

○対人交流の障害
○コミュニケーションの障害(言語、非言語)
○共感性や想像力の障害
○興味の偏りや柔軟性に欠く行動パターン

などが上げられています。

知能的な発達水準は、重い精神遅滞の人から、高IQの人までさまざまな範囲に広がっています。
言葉に関しては、文法的にはほぼ正しく言葉を使うことはできるのですが、言葉のイメージに偏りがあったりします。言葉の裏の意味や、言葉に付随した感情などの理解はとても苦手なのです。
また身振り手振り(ジェスチャー)や、顔の表情、顔色を読む、暗黙の了解などの理解もとても難しいこととなります。
知能が高く、勉学能力や記憶力もよく、言葉を学ぶことができても、社会的なコ ミュニケーションに関しては、まるでこどものよう見えるときもあります。

また、想像力に障害があるため、例えば、ごっこ遊び、行動の計画の立案などが難しくなります。どちらも、色々想像して考えならが行うことですからね。

学生である間は、学校には決まりがあり、決まりに従えば(たとえ友人には煙たがられたとしても)その行動は正しいと評価されますが、社会に出ると、柔軟な付き合いが求められますので、いろいろな場面で困難に突き当たることになります。

良い面もたくさんあります。正直で裏表のない性格、理解できる規則は良く守る、視覚的、具体的、規則的なことは良くわかるなどなどです。問題点としては、友人関係、仕事上のこと、要領の悪さ、臨機応変にふるまえない等で悩む場合があります。
日常生活での具体的な事例は、上記の○印の特徴に当てはめて考えると、わかりやすいのではないかと思われます。

その他の特性としては、運動が苦手である、感覚的な偏りなどがあげられています。

この障害は、脳機能の偏りが原因であり、ご本人の責任ではなく、またご両親の育て方や教育の問題でもありません。また心の病気でもありません。
心の病気ではありませんが、さまざまな生活上の困難の原因がわからず、絶望してしまったり、まわり人々の理解や支援が不足すると、二次的な心の問題に発展 してしまう場合もあります。

相談する人もなく、仕事もやめてしまったり、社会的に孤立してしまうとか、あるいは非社会的になったり、反社会的になったりする場合もあり得ます。

まわりの人たちがよく理解して、助けてあげることが大切です。
その人の言葉使いや、人付き合いの問題で腹を立ててはいけません。決してご本人には悪気は無いのですから。「ああ、これが症状なんだな」と思い、真意を理解してあげましょう。分かりやすい言葉と、わかりやすいシステムを作りながら 付き合ってあげることが肝要だとされています。

治療法;
早期理解、適切な支援で、優れた能力を生かしながら成長できるようにします。 TEACCHプログラム、カウンセリング、生活技能訓練なども有用です。

お薬による治療; 非特異的症状(不安、うつ、攻撃、被害妄想様観念)などに対して、リスパダール、セレネース、デプロメール、その他の内服薬が処方される場合があります。

発達障害というと、言葉の面ばかりを考えがちですが、ソーシャルスキルもテーマに入れて、何か気になることがある場合はご相談ください。その他、ADHDの方などでも、ご本人もご家族も、気がついてない場合なども時に見うけられます。 診断名が分かれば、もっと幸せになれるのになあ、と思ってしまいます。

 

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