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うつ病性障害

身体にはどこといって異常がないのに、気分が落ち込んで元気が出 なくなる病気です。とても疲れると、誰でも少しは元気がなくなりますが、睡眠や休養や栄養を十分取れば回復します。

しかし、気分の落ち込みから自力では回復できず、症状が毎日のよう に続く場合、2週間をめどに、「うつ」かもしれないと考え医師に相談したほうが良いのではないかと思われます。

うつ病には、わが国では人口の3%から5%の人が罹患していると考えら れます。従来は成人が主でしたが、近年は子供にも見られるようになっています。また高齢者のうつ病にも注意が必要です。一般的に高齢者はうつ病になりやすく、妄想的な言動を伴ったり、脳血管障害を 合併している場合も多いのです。

●大うつ病の9つのチェック項目
抑うつ気分
興味や喜びの喪失
体重減少
不眠
焦燥感または制止
易疲労感または気力の減退
無価値感または罪責感
思考力や集中力の減退または決断困難
希死念慮や自殺企図

つまり、睡眠障害があり、夜中に目が覚めたり、早朝に覚醒したりします。食欲が低下し、食べ物がおいしくなく、体重が減っていきます。疲労感、倦怠感、頭痛、肩こりといった身体症状や、性欲の低下などがあります。気分が落ち込み、悲観的になり、ささいなことでも決断できなくなります。趣味や日常生活の事柄がおっくうになり、楽しめなくなります。自己を卑下し、生きていてもし方がないなどと思いはじめます。
上記の症状は、身体症状、精神症状ともに、朝から午前中に強く、午後になると和らいでくる傾向があります。

●病因
病気の原因は明らかではありませんが、脳の神経伝達系、特にセロトニン神経系やノルアドレナリン神経系の関与が考えられています。
また抗うつ薬や抗躁薬には、神経栄養因子を増加させ、神経新生を 促進する作用のあることが認められており、ここから新たな病因論が始まっています。

●発病のきっかけ
ある時期から急に症状が出現する場合が多いのですが、そのきっかけとしては、生活環境の変化や、身体機能の低下、ホルモン分泌量の変化などが考えられています。
新しい生活環境や、新しい人間関係は強いストレスをもたらします。
悲しいことがらはもちろん、慶事でも発症の誘因になる場合があります。
女性では、出産後うつ病、更年期障害にともなううつ病などに注意が必要です。また、摂食障害(拒食症、過食症)などとの関連にも留意します。

●治療法
○仕事や家事から離れて休養する。
○ストレスの原因を探り、ストレス軽減に努める。
○仕事を休んだり、配置転換などを求める。

○支持的精神療法;カウンセリング、認知療法など。
すなわち、症状や悩みを十分に理解・受容しながら聞いてあげること。
うつになりやすい考え方を修正していくこと。

○薬物療法
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬SNRIなどが第一選択薬となり、高い有効性があるとされています。四環系抗うつ薬や三環系抗うつ薬は副作用に特に注意が必要です。

正しく治療を受ければ必ず病気です。今はつらくても治療を続けまし ょう。うつ病になる人は、性格的にはきちょうめんで責任感が強い人が多いので、ストレスを抱え込まないように注意することが必要です。
また、病気の間は重大な決定は行わず、なるべく先延ばしにしましょう。
アルコール摂取は、病気や治療に悪い影響があるので、なるべく控えましょう。

家族の方は、よく言われるように、叱咤激励をせず、無理な気分転換を強いず、静かに見守ってあげることがとても大事です。
誰でもかかる可能性のある病気なのですから、お互い理解し合いましょう。

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