お知らせ

片頭痛 (小児も)

片頭痛というと大人の病気のようですが、意外と小児にも多いものです。
小児の慢性頭痛の中では片頭痛が最も多いとされています。

片頭痛は検査などでは分かりにくく、他疾患を除外した後、症状や経過で診断をしていきますが、症状は以下のようなものとなります。

○脈に合わせた拍動性の痛み
○片側〜両側(片側とは限らない、移動する場合や後頭部の場合も)
○発作的に現れる
○痛みの期間は、数時間〜3日くらい
○悪心(吐き気)、嘔吐を伴うことも
○光過敏、音過敏がある(誘発されたり、悪化したり)
○痛みの場所を手で押さえると楽になる
○30歳までに発症(30歳代が最も多い)
○下痢や発熱を伴うこともある
○血縁者に同病が見られる場合がある
○前兆や前駆症状がある(無い場合も)

前兆としては、視覚前兆(閃輝暗点;目の前が急にチカチカ、ピカピカする)が良く知られています。また前駆症状として、首筋や肩の張り、生あくびなどを認めることもあります。
さらには、前兆なしという場合もありますので注意が必要です。
発症頻度は、人口の8%前後で、女性に多い(男性の4倍)とされています。

●治療法

○消炎鎮痛薬;軽症のうちに服用する。
小児では、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤のみで治まることも多い。

○中等症;エルゴタミン製剤;血管収縮作用により動脈の拡張を抑制する。前兆や前駆症状のうちに使うと最も効果がある。
カフェルゴット(酒石酸エルゴタミンと無水カフェインの合剤)。
これはマクロライド(抗生物質) との併用は禁止されています。
ジヒデルゴット。以上は小児にも使用可能。

○トリプタン製剤
頭痛発現後、投与すると速やかに効果を認める。選択的セロトニン5-HT受容体作動薬であり、脳血管収縮による悪心、光過敏、音過敏などにも有効。

●生活上の注意;
誘引として、空腹、チョコレートや赤ワイン、寝すぎや睡眠不足があります。また月経前や月経中、経口避妊薬やホルモン療法にも注意を要します。
旅行中に起きる人もあるのでお薬を携帯しましょう。

片頭痛の原因としては三叉神経血管説があります。

「何らかの誘引によって血管の周りの三叉神経が刺激される。
その神経終末からセロトニンなどの神経伝達物質などが放出される。
そして血管に拡張と炎症が起こる。
拡張した血管が直接感覚神経を刺激したり、あるいは血管の周囲に炎症が広がることによって痛みが起きる。」

このような説ですが、トリプタン系薬剤は、セロトニン1Bに作用して、拡張した血管を収縮させ、セロトニン1Dに作用して、血管の炎症を鎮めるとされています。

当院でも時々、小児の片頭痛が見つかる場合があります。
「子供なのに」などと思わずに、思い当たる症状がありましたら、ご相談ください。

 

お知らせ一覧に戻る