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脱毛症

代表的な脱毛症として円形脱毛症があります。円形脱毛症は、原因不明の後天性脱毛症であり、脱毛は頭部のみならず、全身のあらゆる部位に起きてきます。
どの年代にもありますが、4分の1は15歳までに、半数は30歳までに発症し ます。また稀には幼児に発症することもあります。男女差はありません。 自然に治る傾向がありますが、いったん治っても再発する率が40%あるとされています。

タイプとしては、単発型、多発型、蛇行性脱毛症などがあります。
蛇行性脱毛症は帯状に脱毛が起きるものですが、主に小児に起こり難治性であるとされています。また頭全体が脱毛する全頭脱毛症、全身の毛が脱毛する汎発性脱毛症などもありますが、これらも難治性であるとされています。

円形脱毛症の症状としては、頭髪だけではなく爪にも変化が見られます。
また、アトピー性皮膚炎、甲状腺疾患、代謝性疾患、自己免疫性疾患など、他疾患が合併することがあります。

原因不明ということですが、成長期の毛根にリンパ球の浸潤が見られるこ とから、自己免疫機序との関連が考えられています。
また、ストレスとの関連が、神経系因子であるニューロペプチドの異常などから推察されています。ストレスも何らかの誘引になっているようです。

診断;
毛髪をルーペなどで観察すると、感嘆符毛(イクスクラメーション・マーク ヘアー。!マークヘアー)、黒点、屈折毛、切断毛などが認められます。

円形脱毛症は、成長期脱毛と休止期脱毛の混合型であり、アトピー性皮膚炎の合併の有無が重要であるとされています。
年齢との関係としては、学齢期では家族関係、受験関係、友人関係なども考慮する必要があります。

その他の脱毛症
●男性型脱毛症;毛組織に男性ホルモンが作用する。遺伝素因あり。
成長期が短縮、休止期毛が増加する。毛包のサイズが縮小。終毛が軟毛化する。
●分娩後脱毛症;休止期脱毛。出産数か月後に発症し、しだいに回復。
出産時にエストロゲンの影響で休止期に入れなかったものが、一斉に休止期に入るため。
●薬剤による脱毛;抗腫瘍剤など。薬剤中止により回復する。
●内分泌異常による脱毛;甲状腺機能低下など。
●トリコチロマニア(抜毛症);精神的衝動により自己抜毛。

●円形脱毛症の治療
円形脱毛症は、一応、毛包組織を標的とした自己免疫疾患と考えられています。したがって治療は、免疫抑制療法や毛母細胞の刺激療法などが中心 になります。

○外用薬;フロジン液、デルモベートスカルプ。
○内服薬;抗アレルギー剤。
○難治性のものには;ステロイド局注や液体窒素冷却療法。
○局所免疫療法;アセトン液などで接触皮膚炎を起こす。
○PUVA療法、オクソラレン難航塗布後にUVAを照射。
○急速に進行する場合には、副腎皮質ステロイドの内服を行います。

●男性型脱毛症;治療薬としてプロペシア錠が開発されました。
約6割の人に効果があるとされています。外用薬のリアップなどを併用し ます。このお薬は妊娠可能年齢の女性への使用が禁止されています。
胎児の生殖器に影響を与えるからです。

●女性の男性型脱毛症;更年期障害の年代になると、女性でも男性型の脱毛症がおきる場合があります。

●女性ホルモンの乱れによっておきる薄毛;女性においても、エストロゲンとプロゲステロンなどのホルモンバランスが崩れ、男性型脱毛症が発症します。身体的、精神的ストレスや、生活習慣の乱れ、喫煙などが原因 となります。

*参考*
男性型脱毛症や壮年性脱毛症では、脱毛という文字は使いますが、実は毛髪の数は減少しておらず、太い毛が、細くて短い毛(軟毛)に置き換わっています。
男性ホルモンの作用によって、毛根が小さくなっていっているのです。
外用育毛薬は、毛乳頭細胞を刺激して毛母細胞の増殖を促します。
内服育毛薬は、テストステロンの作用により脱毛因子を生成する過程で働く酵素、11型5α−リダクターゼの作用を抑えます。

男性も女性も薄毛に悩まず、ご相談ください。

 

 

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