お知らせ

猫ひっかき病

猫咬傷。8月10日付けのパスツレラ症とは違う病気です。

猫に引っかかれたりかまれた傷が原因で起きる病気です。バルトネラ・ヘンセレという細菌が原因の感染症です(グラム陰性桿菌)。この菌は、猫の口の中や爪、猫ノミに存在しています。猫だけではなく犬からうつる場合もあります。
季節としては、夏から初冬にかけて、多く発症が認められます。

受傷後、すなわち、引っかかれたり、咬まれたり、傷がある部分をなめられたりした後、10日前後経ってから(数日〜2週間の幅があります)、創部が赤くはれ、小さな丘疹や膿瘍ができます。所属リンパ節、すなわち手の傷の場合は脇の下のリンパ節が、足の傷からは鼠径部のリンパ節が腫れます。
リンパ節の症状が主体で、時には、鶏卵大になることもあります。また関節痛や吐き気、発熱、頭痛、倦怠感などを伴います。

自然治癒することも多く、その場合リンパ節は、腫大し自潰し治っていくのですが、治療を受けなかった場合、ちゃんと治るまでには、数週間 から数ヶ月かかることもあるとされています。
重症の場合には、高熱が持続し、時に合併症として肝機能障害や脳症、視神経網膜炎、敗血症、心内膜炎などを引き起こすこともあります。

エイズなど免疫不全状態の人がかかると、細菌性血管腫を引き起こす場合もあるとされています。

●治療
クラリスロマイシン、シプロキサンの経口投与。ロセフィン点滴静注などで治療します。

この細菌では、猫自体には症状は出ません(不顕性感染)。感染した猫ノミの糞便中の細菌が、猫から猫へ、あるいは猫からヒトへとうつって広がっていきます。猫の10〜15%が感染しているというデータがあります。

●予防
ノミの駆除。猫は外へ出さない。(もう出てしまっている場合も多いですよね。うちの猫ちゃんは箱入り息子です。)猫との過度の接触を控える。

ペットで受傷した場合、上記症状に気をつけて速やかに受診しましょう。
先日、当院でも小さな傷があり、しこりができ、ちょっと疑わしい患者様がこられ、早めに治療、治癒いたしました。

○その他の動物からの感染症;イヌやネコ、ウサギ、ネズミなどにより受傷した場合にはパスツレラ症、狂犬病、破傷風などにも注意する必要があります。

お知らせ一覧に戻る