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苺状血管腫

あざには色々ありますが、よくみられるのが苺状血管腫(いちごじょう けっかんしゅ)です。赤ちゃんの検診で、約1%に認められます。

頭や顔や腕などにできる、文字通り苺のようなあざです。大きさは直径数mmから数cm。まれには10cmを超えるような大きなものも あります。

見かけは、皮膚からやや盛り上がったり、あるいは半球状に隆起したあざです。毛細血管の赤みと皮膚の色が入り混じり、本当に苺をスライスして貼り付けたような感じになります。

本体は、毛細血管の内皮細胞と呼ばれるものが増殖してかたまりを作った状態です。

新生児の時期に見つかり、生後半年前後までしだいに大きくなりますが、1歳から2歳でしだいに退縮していき、6歳ころまでには治る場合が多いで す。中ほどから「だんだん枯れて行く」というように見える場合もあり ます。

●治療;
普通は自然に治るのを待ちます。部位的に問題がある場合や、美容上特に気になる場合には積極的な治療を行います。
最もよく行われるのは、色素レーザーによる治療です。
部位的な問題とは、あざが眼、耳、気道、口腔などの周辺にあり、視力、聴力、呼吸、食物摂取などに影響を与える場合です。その場合には副腎皮質ステロイド剤の大量投与や局所注射などで治療します。
また、口唇や外陰部周辺などにある場合は、傷つけたり、傷の部分に二次感染を起こしたりしやすいので注意が必要です。

*参考*
皮膚にできるあざには「母斑、血管腫、リンパ管腫」があります。

●母斑(ぼはん);
先天性の素因による皮膚の形態異常です。構成組織により、上皮系、メラノ サイト系、血管系、間葉系に分類されます。
○メラノサイト系母斑;黒あざ(母斑細胞母斑)、青あざ(太田母斑)、茶あざ(扁平母斑、ベッカー母斑)
○血管系母斑;赤あざ(ポートワイン母斑;血管奇形と呼ばれる)
○上皮系母斑;表皮母斑、脂腺母斑(基底細胞癌等の二次腫瘍に注意)

●血管腫;血管構成細胞の増殖したもので、表題の苺状血管腫など。

●リンパ管腫;リンパ管形成異常により、リンパの流れがうっ滞し、リンパ管が拡張してできたものです。

上記のようなあざには、レーザー治療や外科切除が行われますが、色調が問題の場合には、主にレーザーで治療を行います。

赤ちゃんに何かあざのある場合は、上記の分類を参考にすると理解しやすいのではないかと思われます。

 

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