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黄砂とアレルギー

今年もそろそろ「黄砂」の季節になってきました。

私事ですが、妻が毎年この季節になると、顔の皮膚炎が悪化するのです。「花粉症かな」などと軽く考えていたのですが年々ひどくなるばかりで、昨年はステロイド治療までが必要 となるほどでした。

そこで今年は、かなり多種のアレルゲン検査をしてみました。 ところが、あまり陽性になるアレルゲンがないのです。
トータルのIgEも低いし。結局、エビとカニが軽く陽性に出ただけでした。花粉症ではなかったのですね。

その後、色々調べた結果「ファンデーションに含まれるUVカット成分+黄砂の影響」という結論に達しました。その診断で治療を始めると、すぐに良くなり始め、2週間でほぼ完全に治癒しました。何年も花粉症だと思ってただけにちょっと反省。早く調べればよかったのですが。
(症状が軽かったので油断していたのです。)

さて、黄砂は中国のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などを起源とする砂塵粒子です。そこは日本の国土の5倍も ある乾燥地帯で、強風によって巻き上げられた砂の粒子が 偏西風に乗って日本に達します。季節的には、夏以外、特に春(3月〜5月頃)に多いとされています。その粒子は直径 5〜50μ程度。日本に到達するものはもっと細かく3〜5μ のものが中心です。もとの粒子の成分は、石英、長石、雲母などの造岩鉱物、その他の粘土質などで、炭酸カルシウムが10%を占め、アルカリ性です。
しかし近年、中国の工業地帯上空を通過するさいに、汚染物質 (窒素酸化物、硫黄酸化物、硫酸イオン、硝酸イオンなど)や、マンガン、ヒ素、クロム、ニッケルなどの重金属などが付着す るというデーターもあります。

黄砂の細かい粒子は、鼻、目、のど、気管などの粘膜や皮膚に付着し、また肺内に吸入され、鼻炎、結膜炎、咽頭炎、気管支炎、皮膚炎などの原因になります。また、花粉やその他のアレルゲンとの複合作用も考えられており、各種アレルギー疾患を悪化させている可能性が指摘されています。

砂漠地帯では、草原が減少し、黄砂はますますひどくなる傾向にあります。また工業もますます巨大化しているようです。何らかの社会的な対策が必要であると同時に、個人でも被害を防いで行く必要があります。

気象庁の黄砂予報などに注意し、黄砂がひどい日には外出を控えたり、マスクやメガネ類の着用で防護したり、また、洗濯物や衣類の取り扱いになどに注意するなどといった予防策を講じましょう。

花粉症だと思っても、決め付けてしまわず、一度はアレルゲンの検査をしてみたいものですね。(血液検査でわかります)

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