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突発性発疹症

突然赤ちゃんが発熱し、特に他の症状がない場合、まずこの病気を 考えます。6ヶ月から1歳ころが一番かかりやすいのですが、 3ヶ月から3歳くらいまではよく見られます。当院では6歳児の例 もありました。

症状としては、39℃の高熱が3日前後続き、のどの奥に永山斑と呼 ばれる斑点が出る場合もあります。咳や鼻水などのカゼ症状はほとん どないのが特徴ですが、カゼと重なっている場合もあるので注意が必要です。

ウイルス性疾患で、原因ウイルスはヒトヘルペスウイルス6型、7型 (HHV6-B,HHV7)です。2回かかる場合もあります。

かからない子供も多く、あるいはかかっても8割程度の人は何も症状 が出ずにすんでいるのではないか(不顕性感染)と考えられています。

新生児期は母親から貰った免疫抗体がありますが、その免疫が落ちる 生後3ヶ月以降に、健康成人(母親、父親、兄弟姉妹、その他の身近な人) から感染するのではないかと推定されています。

熱が下がる頃に体に発疹が出ます。「これはどう?」なんていうのは大体違います。かなりはっきりと顔や胸やお腹に出現します。発疹は4日ほど続きます。その間は機嫌が悪くなりますが、突発性発疹症の場合は、外に連れ出したり、気がまぎれたりするとなんとなく機嫌が良くなるのです。(普通の病気と反対で、逆説的な機嫌の悪さ)熱が下がって発疹が出る頃に、3〜4日下痢が認められますが、お薬がいらない程度の軽い下痢がほとんどです。

●検査
普通は行いませんが、血液検査でCRP(炎症の強さを示唆する)が上がってないことを確認する場合もあります。

●流行性
潜伏期は10日前後とされています。HHV6抗体陽性の健康成人からの唾液による水平感染が考えられています。保育園などで集団発生することはあまりありません。

●治療
まず、他の感染症や発熱性の疾患と鑑別する必要があります。
脱水などはあまり起こしませんが、注意は必要です。
熱性痙攣や脳炎の合併症にも気をつけます。大泉門の膨隆は重要なサインですね。
発熱に対してはアセトアミノフェン(アルピニー坐剤)など。
下痢には整腸剤。経口電解質補液剤。
痙攣にはワコビタール坐薬など。

熱が出た場合、「知恵熱なのかな」などと思わずに早めに受診してください。

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