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関節リウマチ

全身の関節が徐々に傷んでいく病気です。自己免疫疾患の一つとされ、何らかの原因で免疫異常が生じ、自分の体を攻撃する因子(自己抗体)が発生し慢性多関節炎が起きます。
発病因子として、たとえば遺伝性素因にウイルス感染などの誘引が加 わった場合などが想定されています。

この病気では、関節の中にある軟骨の滑膜部分に炎症が起こり、痛みと炎症が次第に全身に広がっていきます。部位は、頚椎、肩、肘、手、手指、股、膝、足、足趾関節などです。最初は手の指から起こる ことが多く、手首、肘、足の指、膝、などへと広がっていきます。
左右対称に複数の関節で炎症がおきるのが特徴です。

関節内部では、滑膜の炎症により、滑膜の腫張や増殖が引き起こされ、さらに進行すると、骨や軟骨、靭帯などに破壊(びらん、小欠損)などが起こります。さらに関節の破壊や変形、可動性の制限などへと 進み、日常生活にも支障が出るようになります。手足やその他の関節の変形が目立つようになり、徐々に筋力も低下していきます。

●20〜50歳代の女性に多い病気です。女性、男性の比率は4対1です。

●初期の症状;
全身の倦怠感、筋肉の痛み、体重減少や発熱などで始まり、次いで関節の症状があらわれます。関節は最初はこわばる感じです。
まず朝起きてから何時間か関節のこわばりを感じるようになります。
しだいに腫れと痛みが出現し、痛みは運動時の痛みから、安静時の痛みへと進行していきます。

●検査項目 血液検査;
リウマトイド因子(自己抗体);多くの患者さんで陽性。
リウマチでなくても陽性になる場合があります。
抗核抗体、赤沈値、CRP。
骨や関節のレントゲン検査、CT,MRIなど。

●関節リウマチの診断基準;
1.朝のこわばり、1時間以上
2.3カ所以上の関節炎
3.手の関節炎;1カ所以上
4.対称性関節炎
5.皮下結節(リウマトイド結節)の存在
6.リウマトイド因子陽性
7.手・指関節のX線変化
(1〜4は6週間以上)診断は上記7項目のうち4つが当てはまる場合。

治療
●一般治療;
安静;病状に合わせてからだを休める。お昼寝をする、早く就寝する。
適度な運動;関節の固縮を防ぐために。全身状態の良好なときに行う。
肥満を防ぐ。
保温に気をつける;入浴や手足の温浴。クーラーで冷やしすぎない。
多湿に気をつける。

●薬物療法、
非ステロイド性抗炎症薬;ロキソニン、ボルタレンなど。
抗リウマチ薬;サラゾピリン、リマチル、リドーラ、カルフェニールなど。
免疫抑制薬;リウマトレックス、エンドキンサン、イムランなど。
副腎皮質ステロイド薬;プレドニンなど。
軟骨保護薬;スベニール/アルツなど。

〇非ステロイド性抗炎症薬;痛みと炎症を抑える
〇抗リウマチ薬;免疫異常を抑え、関節の破壊を阻止し病気の進行を抑える。
〇免疫抑制薬;高リウマチ薬より強く免疫異常を抑える。
〇副腎皮質ステロイド薬;非常に炎症が激しい場合に使う;

抗リウマチ薬は効果が出るまでに1ヶ月〜6ヶ月かかります。
早期に使用開始し関節の破壊を防ぐことが大切です。

●リハビリテーション;関節の動きを保ち、関節を支える筋力を保持します。

●手術療法;滑膜切除術、関節固定術、人工関節手術、腱形成術など。
関節の破壊が進んで日常生活に非常に不都合な場合に行います。
●合併症; 心膜炎、胸膜炎、肺線維症、末梢神経炎、アミロイドーシス、貧血など。
また骨粗鬆症、間質性肺炎、腎炎、血管炎などに注意が必要です。
●悪性リウマチ;関節炎に加えて血管炎を併発したリウマチのことです。
関節以外の臓器にも症状が現れます。リウマチ因子が高値(2560×以上)。
大量のステロイド剤(パルス療法など)や免疫抑制剤などで治療します。

リウマチでは初期の治療がとても大切です。朝の関節のこわばりなどを 認めた場合、早めに受診してください。

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