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ノロウイルス感染症

ノロウイルス(NV)を原因とする感染性胃腸炎が西日本のみならず全国にわたり大流行をきたしています。

ノロウイルス感染症は、10月頃から流行が始まる食中毒の一種で、食品や水からヒトへうつり、またヒトからヒトへの感染 を繰り返していきます。
ウイルスは直径38nmの正20面体で、1本鎖RANウイルス。従来 は小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていたものです。培養細胞や実験動物での増殖にはまだ成功しておらず、GenogroupeI(遺伝 子型14種)とGenogroupeII(遺伝子型17種)に分類されます。

ノロウイルスは、排泄物や吐物中のものが下水や汚水処理場へ、さらに河川や海へ、そして蠣や貝類で濃縮されるというサイクルをたどっているとされています。
このウイルスは1968年、米国オハイオ州ノーウォークタウンの小学校にて集団発生した急性胃腸炎で、学童の糞便から初めて検出されました。小型球形ウイルスの一種ですが、非細菌性急性胃腸炎を起こす小型球形ウイルスには2種類あります。
一つはこのノロウイルスで、以前の名称はノーウォーク様ウイルス。
2002年にノロウイルスと命名されました。もう一つは、サポウイルスと呼ばれるものです。

感染経路は経口感染で、
1.貝類、十分加熱調理がなされていないものを食べる。
2.調理関係者からうつる。
3.糞便や吐物から2次感染。人と人との接触でうつる。

流行の季節は、1年中認められますが、、11月から12月が多いとされています。

●潜伏期;1〜2日。
●症状;吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱。
悪寒、筋肉痛、咽頭痛。2〜3日続く。
●治療;輸液など対症療法。整腸剤や痛み止め。強い下痢止めはかえってよくない場合があります。
●診断;糞便や吐物のウイルス検査、電子顕微鏡、PCR;遺伝子検出。

原因は生牡蠣などの2枚貝。生食用牡蠣は(原則として)大丈夫とされていますが、過熱加工用牡蠣は生で食べてはダメです。調理場で他 の食品にも汚染が広がる場合が多いので、熱を通さない食品、例えばサラダなど生ものの扱いには十分な注意が必要です。
また、まな板や包丁などの調理器具の洗浄消毒にも細心の注意が必要です。食品を加熱する場合には、中心温度が85℃以上で1分以上熱せられるようにします。

●消毒;次亜塩素酸ナトリウム(0.25%〜1%)および加熱(85℃、1分以上)。

非常に感染力が強く、ごく少量のウイルスでうつります。乾燥すると容易に空中に漂い、これがヒトの口に入って感染していくのです。
今年の(2006年秋から冬)の大流行は食中毒というよりも、ヒトから ヒトへの感染が中心となって拡大したのではないかと推測されています。症状が消失したあとも3〜7日はウイルスが排出されるので注意が必要です。

当院では大人の人には漢方薬を主に処方しています。ずいぶん早く良くなるという印象を持っています。強い止痢剤は使わないように しています。生薬で胃や腸を暖めて治すのが一番良いのではないかと思っています。あやしいなと思ったら早めに受診してくださいね。

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