お知らせ

伝染性紅斑(リンゴ病)

こどものウイルス性の病気です。ほっぺがりんごの様になるので、この名前がついています。幼児〜学童がよくかかります。春から初夏にかけてはやるとされていますが、ごく最近にも小流行がありました。
ヒトパルボウイルスB19(HPV B19)による感染症です。
主にこどもの病気ですが、大人もかかります。大人は発熱や関節炎を 伴うことが多く、特に妊婦さんの場合は流産の原因になるこ ともあります。
胎児死亡は10%未満とされていますが、それにしても 大きな数字ですね。

潜伏期は6日〜11日。飛沫感染や接触感染で、気道(呼吸経路) を通してうつります。
初期には風邪症状が出ますが、気がつかない場合も多いようです。感染するのはこの時期です。さらに1週間から10日を経て発疹が出現します。この頃にはもううつりません。

発疹は、両方の頬から腕や大腿に出ます。頬はりんごのように赤く なり、次第にレース状にまだらになります。ほてりを感じたり、かゆくなることもあります。
発疹は1週間ほどで消えますが、その後も入浴や日光にさらされると再現することがあります。

●年長児や成人の場合の特徴;
腰や膝の関節炎。筋肉痛、むくみなどを伴うことがあります。
成人の関節症状は1〜2週間、まれには数ヶ月続くこともあり、関節痛は全身に及ぶ場合も。
発疹が出る前の、発熱、筋肉痛、倦怠感などが強い場合もあります。

●妊婦さんの場合;
胎児の貧血、子宮内発達遅滞、胎児水腫などが起きる場合があります。
胎児の赤血球が壊される事によるもので、流産の原因となります。
血清抗体価(B19特異的IgM抗体)などによる診断を行い、胎内感染による持続性貧血があれば胎内輸血やγ-グロブリン(献血グロベニン-I)などによる治療も考慮されます。

●重症化;
小児では、ごく稀に脳炎や脳症、心筋炎などを伴うことがあります。
また、溶血性貧血、免疫不全、白血病などの病気の人が罹ると重症化することがあり、病院内での流行には厳重な警戒が必要です。
このウイルスは、骨髄の中にある造血細胞を壊します。(赤芽球系前駆 細胞に感染し破壊する)。普通の人は、さほど影響を受けませんが、遺伝性球状赤血球症の人は急激に重症貧血をひきおこす場合があるので注意が必要です。

○治療;かゆみには抗ヒスタミン剤。関節炎には鎮痛剤。
(ぺリアクチンや成人の場合ロキソニンなど)
○入浴や強い日差しには注意。
○発疹が出た頃には、伝染の時期を過ぎているので、登園や登校は禁止されていません。(各園や学校にて差異あり)

一応、二度かかることは無いと考えられていますが、確定はしていません。
こどもも大人も妊婦さんも、流行期には十分な注意が必要ですね。

お知らせ一覧に戻る