お知らせ

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

子供の頃や、あるいは大人になってからかかった水痘(すいとう、みずぼ うそう)が原因となる病気です。水痘にかかると、そのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス=VZV)は神経の根元(神経節)に潜伏感染します。それが何らかの原因で再活性化すると、一定の神経支配領域に皮疹や痛みなどの症状をひきおこします。
再活性化の原因としては、心身の疲労、ストレス、感染症、加齢、外傷、手術などが考えられています。

みずぼうそうにかかってから数年から数十年のちに、何らかの原因で、ウイルスは神経節で再活性化し、神経の軸索を通って皮膚に達します。したがって、症状は、皮膚の症状と神経の症状とになります。

顔、頭、胸、背中、お腹、でん部、四肢などのある一定の領域に症状が出ます。神経痛のような痛みや、違和感、知覚異常などが起きます。皮膚は 帯状に赤くなり、多数の水疱が生じます。最初は虫刺されやかぶれだと思 ってしまう方も多いようです。症状が出るのは、ふつうは一つの神経領域 に一致した部分ですが、時には複数の神経領域にまたがることもあり、その場合は重症化に注意が必要です。しかし、ほとんどの場合は一領域ですから、症状が出るのは、体の左右どちらかの帯状の部分になります。
侵される神経は主に知覚神経です。しかし知覚神経ではない場合もあります。例えば、顔面神経麻痺や運動麻痺や膀胱・直腸障害などが起きることもあり、それ以外のさまざまな症状も起こりうるのです。 顔の知覚神経である三叉神経領域に症状が起きると、角膜など目にも病変が生じ、眼科での適切な治療が必要です。

3週間前後で治癒する場合が多く、普通は一度きりです。
(まれに再発もあります。)
後遺症としては、主に高齢者に、帯状疱疹後神経痛(PHN;postherpetic neuralgia) が起きることがあります。

●治療
疼痛の緩和。皮疹の再上皮化を促進。
帯状疱疹後神経痛(PHN)を防ぐ。

●治療薬
【成人】
バルトレックス(抗ウイルス薬)、ロキソニン(鎮痛消炎剤)、 フエナゾール軟膏(外皮用消炎剤)など。
時にリンデロン錠、トリプ タノールなど。
重症の場合はゾビラックス点滴。
【PHNの治療】
トリプタノール、ノイロトロピン、0.05%カプサイシン軟膏。
電撃痛にテグレトール、神経のピリピリ感にメキシチール。
神経ブロックなども考慮。
【小児】
後遺症はほとんどない。ゾビラックス内服。アラセナA軟膏。 鎮痛薬など。
免疫不全の小児にはゾビラックス静注。

●予防
帯状疱疹になるのは、みずぼうそうにかかったことのある人の 1〜2割です。
睡眠、栄養、適度な運動などに気をつけ、心身の疲労をため込まないようにしましょう。

○参考
「デルマトーム」は「脊髄神経」の分布図です。
三叉神経や 顔面神経などは「脳神経」です。一度調べてみてくださいね。

帯状疱疹の人が、みずぼうそう未感染の人に接触すると、相手の人がみずぼうそうにかかる場合がありますので、注意が必要です。

お知らせ一覧に戻る