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産後のうつ状態(マタニティーブルー)

産後のうつ状態はよく見られる疾患です。
原因としては、妊娠中に増大した各種ホルモンが分娩後急減すること。
妊娠や分娩の疲労。睡眠中断の多い産後の生活などが挙げられています。
また身体的要因のみならず、情動的要因(心の問題)も重要ですね。

マタニティーブルーは一過性の情動混乱ですが、それがひどくなると産後うつ病と呼ばれる状態になってしまいます。
症状としては、出産の喜びが分からない。憂うつ。赤ちゃんや育児への関心がおきない。自己関心の増大。その他、育児以外の物事への関心の低下、食欲の異常、気持ちが落ち着かない、無気力、罪悪感、思考や行動の集中力の低下などなどです。

特に分かりやすい症状として、不眠が大きなサインとなります。
さらに注意すべきことは、自殺念慮が生じることもあり、その場合、新生児を巻き込むこともありうるということです。

家族が協力して、また地域の支援体制の助けも借りてみんなで対処すべきであるとされています。
授乳も、夜間授乳を人工乳に切り替え、家族全員で行うことが必要です。時には入院治療も視野に入れましょう。

【まとめ】
●産後の精神障害
  出産直後から産後3ヶ月頃まで注意。
  特に、日常生活に復帰する産後1ヶ月頃。

●原因
  ホルモンバランスの乱れ。
  不規則な睡眠。生活習慣の激変など。

●うつ状態の治療
  育児、家事、仕事の負担を軽くする。
  支持的精神療法(カウンセリングなど)。
  認知療法(患者さん本人の考え方を整理する)。

●うつ状態に用いられるお薬
  抗うつ薬:SSRI(パキシル、デプロメールなど)。
  四環系(テトラミド、ルジオミールなど)。
  三環系(トリプタノール、アナフラニールなど)。
  不眠には睡眠薬。

●不安状態(パニック障害や強迫症状)
  抗うつ薬、抗精神薬(向精神薬ではない)、
  抗不安薬(デパス、ソラナックス、レキソタンなど)
  ベンゾジアゼピン系統のお薬には依存性がありますので注意が必要です。

●そのほか、躁うつ病や統合失調症にも注意が必要です。

夫と妻、両方のご両親、医療関係者、地域が協力して助け合って、またお薬の助けも借りて、危機を乗り越えましょう。

 

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