お知らせ

シェーグレン症候群(SS)

みなさんこの病名を聞いたことはありますか?
自己免疫疾患(膠原病) の一種で、涙腺や唾液腺に慢性の炎症が起こる病気です。
中年女性に多く、眼の症状(ドライアイなど)や口腔の症状(ドライマウスなど)で見つかることがよくあります。
眼の症状としては上記のほかに、異物感、まぶしさ(羞明感)、痛みなどがあります。
またドライマウス(唾液が出ない)は、パンやビスケットが水 無しには食べられないということで気づく場合があります。

この疾患は、他の膠原病に合併する二次性シェーグレン症候群と、合併のない原発性シェーグレン症候群(一次性シェーグレン症候群)の二つに分類されます。
原発性SSにも腺型と腺外型があります。 原発性SSにも腺型と腺外型があります。

一次性の腺型のシェーグレン症候群は、眼の乾燥(ドライアイ)や口腔 の乾燥(ドライマウス)だけの症状で、約半数の患者さんがあてはまります。
これに比べ腺外型では、全身性の諸臓器の症状、また悪性リンパ腫や原発性マクログロブリン血症などを伴う場合もありますので注意が必要です。

●腺型の症状をまとめると
  涙液分泌低下:乾燥性角結膜炎。
  唾液分泌低下:口腔乾燥、う歯(齲歯、むしば)の増加。
  鼻腔、唇、皮膚、膣などの乾燥症状などがあります。

●診断
  生検組織検査(口唇小唾液腺)でリンパ球浸潤を確認。
  唾液腺分泌低下、涙腺分泌低下を確認。
  血液検査で抗SS-A抗体かSS-B抗体が陽性。
 (以上4項目のうち2項目を満たす。)

血液検査は当院でも簡単に実施できます。
心配な人は、まず血液検査を受けてみましょう。

●治療
  口腔乾燥症状には、水分の摂取、口腔の洗浄、
  酸味のある無糖ガムなど。
  エポザックやフェルビテン(唾液分泌促進薬)、サリベート(人口唾液:
  エアゾール)、イソジンガーグル(口腔洗浄)など。
  眼乾燥症状には、眼鏡(モイスチャーエイド)、ヒアレイン点眼液など。
  涙液保持のために手術治療(涙点閉鎖術)。
  腺外症状には(特に関節炎などには)抗リウマチ薬は使わず、
  非ステロイド性鎮痛薬(ロキソニンなど)で対処します。
  なお、塩酸ピロカルピン(サラジェン錠5mgなど)が口腔乾燥の治療薬
  として治験中です。(他の疾患には許可が出ています)

気分的に落ち込むことのないように、楽しく病気と付き合うことが大切です。  

お知らせ一覧に戻る