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とびひ

夏場に(6月から10月くらいが多い)に小さい子供さんがかかる皮膚の病気「とびひ」。
正式名称は「伝染性膿痂疹」です。

6歳未満の小児の、夏の間の汗で湿潤した皮膚に発生します。あせもや湿疹、虫刺され、あるいは皮膚の小さな傷、眼に見えないような掻き傷などで、黄色ブドウ球菌や化膿性レンサ球菌などが増殖するのが原因です。
前者は水疱性膿痂疹を、後者は痂皮性膿痂疹を作ることが多いです。
まずは、かゆみを伴った水疱(水ぶくれ)ができ、それが破れて、 膿の着いたびらんとなり、かさぶた(痂皮)ができ、それが、どんどん広がっていきます。

よく間違えられるのですが、「とびひ菌」という特殊なばい菌(細菌)が存在するわけではありません。小さい子供の夏場の弱った肌に、普通にいる(常在の)細菌が異常繁殖するのが原因です。
「とびひ」と言えども、ひどくなれば、発熱や、リンパ節の腫大、白血球 の増多、CRPの上昇など、細菌感染症特有の重い症状を伴う場合もあります。また、合併症としてまれに起こる、ブドウ球菌によるSSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)や腎炎などにも注意が必要です。
またMRSAなど耐性菌 の存在も忘れてはなりません。

【治療法】
 ●抗生剤の服用。 ブドウ球菌の場合は抗生剤を7日。
   連鎖球菌の場合は10日程度服用する。
   推奨されている内服抗生剤は多種あります。
 ●消毒薬:イソジンなど
 ●抗菌外用薬:ムピロシンカルシウム水和物、
   フシジン酸ナトリウム、 塩酸オキシテトラサイクリンなど。

【生活上の注意】
 ●石鹸を用いてシャワーなどでよく洗う。
   湯船にはつからないほうが良い。
 ●シャワーの後、よく身体を乾かしてからお薬を塗る。
 ●絆創膏で密封するとひどくなる場合が多いので、
   軽く包帯を巻く程度にとどめる。
   包帯はちゃんと取替え清潔なものを使う。

 

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