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バセドウ病

のどぼとけの下の小さな内分泌器官、甲状腺。そこから分泌される甲状腺ホルモンの作用が過剰になった状態を甲状腺機能亢進症と呼びますが、その代表的な疾患がバセドウ病です。

甲状腺ホルモンには体の新陳代謝を促進する作用があり、亢進症では、代謝が活発に、いつも軽く運動している状態となり、発汗、動悸、暑がり、体重減少、精神的不安定、排便回数増加、月経過少などの症状が認められます。

バセドウ病の3徴候 ; びまん性甲状腺腫、頻脈、眼症

●この病気の原因は「甲状腺自己抗体」(自己免疫疾患)

甲状腺のホルモン分泌は下垂体からの甲状腺刺激ホルモンによって調整されています。このホルモンを受け取る受容体(レセプター)が甲状腺細胞にはありますが、このレセプターに対する自己抗体(免疫グロブリン)が病気の原因なのです。

自己抗体の出現の原因は不明ですが、ストレス、喫煙、ウイルスの感染などが関連要因として挙げられています。
この自己抗体とレセプターが結合することにより、甲状腺ホルモンが過剰分泌されるのです。

甲状腺疾患の症状は分かりにくく、いつの間にか甲状腺機能亢進症や、甲状腺機能低下症をきたしている場合があります。
成人男女(とくに35歳以上の女性)は定期的に機能検査を受けることが推奨されています。

  • 甲状腺機能検査(スクリーニング検査);
    甲状腺ホルモンの過不足;FT4とTSHにより判断。
  • 自己抗体検査;甲状腺刺激ホルモンレセプター抗体[TRAb]
    (TRAbには、甲状腺刺激抗体TSAbと、甲状腺刺激阻害型抗体TSBAbが含まれます。)

   血液検査で簡単に分かりますので、お気軽に相談してください。

なお、治療としては、抗甲状腺薬、放射性ヨード療法、手術療法。
眼球突出にはステロイド療法。動悸、ふるえ、不安などにはβ遮断薬などのお薬があり、状況に応じて選択されます。

 

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